無線ルーターを設置する時に気を付けたい事!プロバイダーのモデムやONUのルーター機能有無の判断

先月29日に東大阪のお客様のところに無線ルーターの設置にお伺いしました。

その時に少し気になる事があったので記事にしたいと思います。

それは最近ではあまりインターネット接続トラブルの内容としては少なくなってきているのですが、ルーター機器の重複トラブルです。

皆さんもうっかりミスと言う事もあるのでお時間があればご覧下さい。

それはどのような事なのか簡単にご説明します。

ルーター機器って何?

図でご説明しましょう。
図の黒線がLANケーブルでプロバイダーモデム→無線ルーター→ディスクトップパソコンに接続されノートパソコンは無線ルーターから無線で接続しています。
全ての自宅や事務所がこのような環境ではありませんが、大体このような環境だと思います。

ルーター機能

非常に簡単に説明しますと通信データの分配器です。電源コンセントの口が足りなくなったら口数の多いコンセントで分配しますよね!あのイメージです。
しかしインターネット接続の場合は電源コンセントとは違いもう少し精密に分配します。
上の図でもプロバイダーモデムに来ている線は1本ですよね!
しかし最終のパソコンは3台あります。この3台にインターネット接続するためにルーター機器が各パソコンに対して固有の番号を振り分けています。その機能を有している機器がルーター機器です。

逆から言えば複数台のパソコンやスマホに1回線で接続するためにはルーター機器が必須なのです。

ルーター機器には厳密に言うとその他の役割もありますが、詳しく知りたい方はお調べ下さい。

ルーター機器の重複・ダブルルーターとは?

タイトルを読めば検討は付くと思いますが、ひとつのローカル環境に複数のルーター機能が有効になっている機器がある状態です。

ひとつのローカル環境にルーター機能の機器はひとつで十分です。先ほども説明したようにルーターは各パソコンやスマホに固有の番号を振分します。その振分する機器が重複していればトラブルが起きる事は想像出来ますよね。

しかしルーターの重複をしたからと言って必ず接続出来なくなるわけではありません。

経験上、接続出来ているケースの方が多いのではないでしょうか!?

当店の依頼パターンでも、今まで接続出来ていた状態で、急にローカル環境内にある特定のパソコンだけ接続不良や遅い等の依頼があり、調べてみるとルーターの重複と言うパターンが多いです。

何かのキッカケで症状が出るのでしょうね!

なぜ、ルーター機器の重複が起きるの?

もう一度構成図を見ましょう。

基本的には無線ルーターはご自身で購入する場合が多いと思います。

当然ですが、これにはルーター機能が搭載されています。(以前はルーター機能のない無線機もありましたが、現在は多分ないと思います。)

しかしプロバイダーが設置しているモデムやONUはどうでしょうか?

プロバイダーが設置しているモデムやONUにはルーター機能が搭載されている機器とそうではない機器があります。

そんな事わかりませんよね!

そうです!これがルーター機能を重複させている原因なのです。

プロバイダーが設置しているモデムやONUのルーター機能の有無がわからないと、後で設置する無線ルーターのルーター機能を有効にするのか無効にするのか判断出来ません。

プロバイダーのモデムやONUのルーター機能有無の判断

ではどのようにすればプロバイダーが設置しているモデムやONUのルーター機能があるのか、ないのか判断すれば良いのでしょうか?

モデムやONUに複数のLANポートがある。

プロバイダーの設置した機器ですが、複数のLANポートにLANケーブルがささっています。

複数のLANポートがあればルーター機能がある機器です。

プロバイダーに問い合わせる

プロバイダーのサポートに問い合わせして教えてもらいます。

これが一番確実です。

その他

振分られているIPアドレスを調べる。

設置している機器の管理画面から調べる。

機種名や型番で調べる。

などあるのですが、設置している機種により説明が事なりますのでここでは省かせて頂きます。

わからなければプロバイダーに確認するのが良いと思いますよ!

判断が出来たら!

プロバイダーが設置しているモデムやONUのルーター機能があるのか、ないのか判断できれば、後で設置する無線ルーターをどうするのかは簡単です。

逆に設定すればよいのです。

プロバイダー機器が有効なら無効に、無効なら有効です。
※無効なら有効はそれ以外に接続認証の設定をする必要があると思いますが、ここでは触れません。

以前の無線ルーターにはルーター機能を設定するスイッチがあります。

下の画像を見て下さい。まず「MANUAL」か「AUTO」を先に選択します。
「AUTO」を選択するとこの無線ルーターが自動でルーター機能の有無を判断して接続してくれます。
「MANUAL」を選択した場合のみ上の「ROUTER」「AP」「WB」を選択します。

ROUTER・・・今まで説明したルーター機能が有効になります。
AP・・・ルーター機能を使用しない、いわゆるブリッジモードと言われる状態にします。
WB・・・電波の範囲を広げたり、接続しにくい場所に電波を送るために中継器として使用する場合はこれに設定します。

※ここで紹介しているAPやWBはメーカーにより、同じ機能でも呼び方が異なる事があります。これはあくまで一例です。

プロバイダーの設置した機器のルーター機能の有無の判断と無線ルーターの設定を確実に行えば重複による接続不良のトラブルは回避する事が出来ます。

ご注意

ここで紹介した機器は1年以上前の機器なので現在はこのようなスイッチはない可能性があります。

接続方法や設定方法などは必ず購入したメーカーの取り扱い説明書をご覧ください。

まとめ

今回設置した機器はこれです。

ここまで読んで頂いて本当に申し訳ないのですが、無線ルーターの設置にはルーター機能の有無などは基本的には気にしなくても接続出来ます。
上で説明した以前の機器でも「AUTO」で設定すれば気にする必要はありません。

エーッ!

と思われた方本当にすいません。
しかし知識が増える事は良い事ですよね!

今回使用したアイオーデータのWN-DEAX1800GRは上の以前の機器で説明したような機能の切替スイッチはありません。
おそらく自動判断が当たり前なんですね!

当店も初めて取り扱う機種だったので説明書通りに正しい手順と正しい場所に設置して8分ぐらい待てば自動で判断して接続してくれました。
※説明書は必ず読みましょう。

但しプロバイダーの設置したモデムの診断などはちゃんとしましたよ!

最後の最後で申し訳ございませんが最近はあまりルーターの重複は気にしなくてもよい製品があるので安心ですね!

ご注意

記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。

使用しているパソコンの状態・状況や周辺機器の環境等もトラブルに関連している場合もあるので記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。

この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。