Windows10 個人向けサポート延長が1年間無償!

こんにちは! イマジネットPCサポートの橋崎です。

今回は6月24日にMicrosoftから重要な内容が発表された件を皆さんとシェアしたいと思います。

Microsoft Windows公式ブログにて発表

Microsoftは2025年6月24日に公式ブログにてこのような発表を行いました。

元々、Windows10サポート終了(2025年10月)以降に提供される拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)サポート満了後、3年間(1年更新)有償で希望者に対して提供予定でありました。(あくまで予定です。)

しかし新たに2つ提供条件が付け加えられたと言う事です。

その内容がこちらです。

まず、前提としてWindows10 22H2にバージョンアップされている事(これは常時ネットに接続していれば問題ないでしょう。)そして以下の2項目が追加されました。

  • Windowsバックアップ(OneDrive)の使用。
  • Microsoft Rewards(リワード)を1000ポイント使用する。

以前の有償と合わせて延長サポートの条件は3つになりました。

Windows10をサポート終了後も使用を継続するにはいずれかの方法で延長処理を行う必要があるでしょう。

また、今回追加された条件は基本的に無料である事が大きな特徴です。
さて、今回追加された条件をクリアするにはどうすればよいのでしょうか?

具体的な操作は検証出来ていないので、正確ではないかもしれませんが、ひとつ目のWindowsバックアップ(OneDrive)の使用については設定自体は難しいものではないと思います。

但し、OneDrive無料の容量5GBを超えるとMicrosoft365などの契約がないとそちらの費用が発生するので注意が必要です。

では、もうひとつのMicrosoft Rewardsを1000ポイント使用する。についてはMicrosostアカウントでログイン状態からEdgeでBingを使用して検索すると1回あたり3ポイント付与されます。1日最高30ポイントまで溜められるのでコツコツやれば1ヶ月程度で1000ポイント溜まります。こちらも特に費用が発生する事はありません。

但し、注意があります。

条件をクリアするだけでは延長できません。

必ず、申込みを行う必要があります。

お忘れなく!(申込対応予定は7月下旬または8月頃から開始される予定らしいですが、詳しくはお調べ下さい。)

なぜ、このような処置が加わったのか?

当店もMicrosoftに取材した訳でもないので、あくまで推測であり、個人的な意見となります。

巷ではWindows11への切り替えが上手く進行しておらず、その事が原因だと言う意見が多数なんですが、当店は本当にそうなのかなと勘ぐっています。

勿論、切替が上手くいっていない事も理由のひとつではあるでしょうが、これがメインの理由なのでしょうか?

そう考える理由ですが、実は切替が上手く行っていないのはなにも今に始まった事ではありません。

1年前の2024年6月あたりのWindows10の世界シェアは約65%、それに対して11はたったの30%と半分にも達していません。これをどう予想すれば今後、切替が順調に進むと予想できるでしょうか?

結果としては2025年4月時点10のシェアはいまだ50%を超えており、11は40%を超えたあたりで以前として10のシェアが上回っています。

こうなる理由はWindows11のアップグレードに対するハードウェアのシステム要件が原因である事を始めとして、Windows11は当初からトラブルが多く、更にWindows11の最新バージョンである24H2の不具合が更に多く発生しており、完全に11に対してはネガティブな印象が根付いてしまった事もあるでしょう。

しかし、不具合は別として、そんな事は当店が言わなくてもMicrosoftは勿論、予想はできていたと考えるのが自然です。

やはり主な理由は別にあるのだと思いませんか?

Microsoftアカントの作成及び使用

もう一度、振り返って延長サポートを受ける条件を見てみましょう。

  • Windowsバックアップ(OneDrive)の使用。
  • Microsoft Rewardsを1000ポイント使用する。
  • 30ドルの有償プランに申し込む。

有償プランの申し込みは不明ですが、新たに追加された2項目ともにMicrosoftアカントが必要ですよね。更に作成するだけでなく使用する事も必要です。

このあたりにMicrosoftの狙いが見えているのではないでしょうかね。

つまりAppleのApple ID、GoogleのGoogleアカウントの両者はスマートフォンのシェアを大きく獲得した事により爆発的にアカウント数が伸びました。それに対してMicrosoftはWindowsフォンの発売を2019年に撤退しており、失敗に終わっています。

もはやこれらのガリバーIT企業が主軸に置いているのはWindowsやMacOSのようにOSのシェア獲得ではなくアカウント獲得の争いとなっている事が考えられます。

当店からのご提言

Microsoftの狙いはどうであれWindows10が1年間の延長サポートが無償で受けられるようになる事は数多くのユーザーに対して恩恵がある事も事実であろうと思います。これを機会にMicrosoftアカウントを活用される方も増えると予想できます。

しかし、これを手放しで喜んでよいのでしょうか?

当店からひとつだけ皆さんにご注意して頂きたい事があります。

現在、WindowsパソコンをMicrosoftアカウントでサインインしている方、またはローカルアカウントで使用されている方、問わず、お伝えしたいと思います。

最近これに関する出来事を伝えているYouTube動画があるので、ご紹介しておきます。

YouTubeで紹介されている内容は特殊と思うでしょうが、そんな事はありません。

当店も数多くロックされている方のご相談を受けた経験もありますし、BitLockerの誤作動に対する作業もご依頼頂いた経験もあります。

動画中にも注意喚起されていましたが、大切なデータはローカル環境でも保存しておく事を強くお勧めします。

あとがき

当店を含めたパソコン修理やサポート業者にとっても今回の処置は買い替えを推進していた分、少なくともブレーキがかかる事は間違いありません。

また例え1年間の延長だとしても先行してパソコンを買い替えたお客様の気持ちになれば少し複雑な気分であろうと予想できますよね。

また、今後10のサポート切れを理由にパソコンの入替を予定しているお客様に対しても新たな情報はお伝えしなければいけませんので、中々大変ですね。

それでは、お疲れ様でした。

ご注意

記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。

ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。

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