DELL Inspironディスクトップ 電源投入後、警告音(ビープ音)が鳴り起動しない!

分解のご注意

分解をご自身で行う場合は自己責任でお願いします。

パソコン等の分解にはある程度の知識と経験が必要なので、不用意に作業しないようにしましょう。

記事については作業ポイントを中心に掲載しております。従って全ての作業工程を掲載している訳ではありません。また同機種であっても出荷時期の違いでネジの位置や本数が異なっている場合もあるので、記事を鵜呑みにせず、必ず作業対象パソコンの現状を確認するようにして下さい。

当記事では「簡単に取り外せた」と記載していても機器には使用環境等の影響で個体差が発生し本体の硬化が進行して同機種であっても作業が困難な場合があります。

また実際に作業をされた場合に「大丈夫かな?」と不安に思った場合は深追いせずに作業を中止して下さい。パソコン破損やご自身のケガに繋がります。また初歩中の初歩ですが、感電のおそれがありますので、バッテリー搭載パソコンは必ずバッテリーと電源コンセントを取外し、搭載していないパソコンの電源コンセントは必ず抜いて作業して下さい。

最後にメーカー保証期間中の機器では分解をする事で保証がなくなる場合があるのでご注意下さい。

こんにちは!イマジネットPCサポートの橋崎です。

今回は奈良市のお客様からの依頼です。

お問い合わせ内容

朝いつものように、パソコンの電源ボタンを押したらいきなり「ピッ・ピッ・・・」と鳴り出して起動しなくなった。

このお客様は以前にも何度か当店を利用して頂いているのでメーカーは「DELL」である事は分かっていました。一応警告音のパターンをお伺いして訪問させて頂きました。

起動時の警告音とは

警告音はBIOSから異常を知らせるサイン

BIOSとはハードウェアを制御しているソフトでマザーボードに記録されています。

BIOSがいつどのように動き出すのかパソコンが起動する流れを交えて説明します。

  • 電源投入後マザーボードに通電
  • マザーボードに記憶されているBIOSが起動します。
  • BIOSが各ハードウェア(ハードディスク・メインメモリ等)を認識し制御を開始します。
  • BIOSに認識されたハードディスクからOS(Windows等)が起動を始めます。

BIOSは縁の下の力持ちと言いましょうか。

実はパソコンが正常時でも起動時に警告音は鳴っています。組み立てパソコンでは「ピッ」っと1回鳴り起動が開始されます。大手メーカー製のパソコンはほとんど鳴りません。

そういえば聞いた覚えがありませんか?

先程BIOSはハードウェアを制御すると説明しました。

その制御するの中にハードウェアが不具合を発生した場合に警告音として知らせる機能があります。

警告音が鳴るタイミング

この不具合を知らせる警告音が鳴るタイミングは起動時だけではありません。パソコンも機械ですから使用中に故障する事もあるのでその場合には使用中にいきなり鳴り出します。

特に使用中に鳴る場合はパソコンの動作が急に遅くなったり、いきなり見た事がない英語の表示に切り替わるので慌てるでしょう。

警告音には様々なパターンがあります。

警告音は単純に「ピッ」と一回鳴るだけではありません。「ピッ・ピッ・ピッ」と3回なったり「ピッー・ピッー・ピッー」と3回長く鳴ったりと色々パターンがあります。

これはハードウェアの不具合を知らせるだけではなく、どこに不具合が発生しているのかパターンの変化で知らせてくれます。つまり不具合解消のヒントを教えてくれるのです。

このパターンは以下の要領で表現されています。

  • 警告音の回数
  • 警告音が長く鳴る、短く鳴る。
  • 警告音の音程の高さ低さ。
  • 1~3を混ぜて表現している場合もあります。

例えば「ピッ・ピッ・ピッ」と3回の場合はこの箇所、5回の場合はこの箇所と不具合箇所の特定ができます。

但し3回の場合はこれ、5回の場合はこれと全て統一ではなくBIOSの種類・パソコンメーカーにより不具合箇所の特定には違いがあります。

BIOSの種類であれば「Award BIOS」「AMI BIOS」「UEFI BIOS」があります。

「Award BIOS」「AMI BIOS」「UEFI BIOS」の警告音パターンはこちらを参考にして下さい→マウスコンピュータのサイト「BIOS「ビープ音」について」

BIOSの見分け方

警告音はBIOSにより違うと説明しました。見分ける方法としては以下の方法があります。ここでは簡単に説明します。

  • BIOSを起動させて確認・・・上で紹介しているマウスコンピューターのサイトにBIOSが起動した画像があります。この画像と同じ表示がそのBIOSであると判断出来ます。
  • システム情報から確認・・・ファイル名を指定して実行から「msinfo32」と入力して実行します。BIOSのバージョンの欄に記載されています。
  • パソコン起動時の警告音の長さで判断・・・起動時の正常音が「Award BIOS」が短音1回、「AMI BIOS」が長音1回

大手パソコンメーカーの場合は独自にBIOS設定している場合があるのでマニュアルまたはメーカーサポートにお問い合わせするのが良いでしょう。

知りたいけれど分かりにくい場合はパソコンに詳しい方に相談するか当店のような専門家に依頼して下さい。

今回トラブルが発生しているDELL Inspironについては以下に掲載しますが、同じDELLでも機種により違いはあります。

DELLその他機種についてはこちらDELLサポートサイトをご覧下さい。

DELL Inspironの場合

警告音「・」は単音、「ー」は長音を表現しています。長音はないですが

警告音回数障害発生箇所
1 ・マザーボード・BIOS ROMの障害
2 ・・メインメモリが認識されていない
3 ・・・マザーボードの障害
4 ・・・・メインメモリの障害
5 ・・・・・CMOSバッテリーの障害
6 ・・・・・・ビデオカードの障害
7 ・・・・・・・CPUの障害

トラブルが発生したパソコンは警告音5回

話をトラブル対応に戻しますが、電話で警告音は5回鳴ると聞いていました。

上の表で確認すると「CMOSバッテリーの障害」となっていますね!

CMOSバッテリーと書かれていますが、ほとんどの場合これはボタン電池の事です。障害の意味は寿命がきて電池切れを起こしていると判断できます。

つまりボタン電池の交換が必要なのです。

ボタン電池

パソコンに限らず電化製品には基盤にボタン電池がついているものがあります。これはコンセントからの通電がない場合にも保持しなければいけないデータ等があるからです。例えばパソコンで言えば時計の時刻ですね!

なのでコンセントを抜いた状態が長く続いても起動すれば時刻は現在を指しています。

DELL Inspironディスクトップのボタン電池交換

サイドケースを外すとマザーボードにあるボタン電池がスグに確認できます。

1.ボタン電池を外すためにグラフィックカードが邪魔なので外します。

2.精密ドライバーでボタン電池ケースの間からボタン電池を矢印の方向に押し上げます。精密ドライバーの先は必ずボタン電池だけに接触させてマザーボードにはトラブルの原因になるので絶対に触れないよう慎重に作業します。

3.外れました。

ボタン電池の型は「CR2032」です。

プラスマイナスを間違いない様にして取り付け後に正常起動を確認。

時刻などの設定を行い作業は終了です。

参考にパソコンの時計の合わせ方とパソコン分解時に注意する事の記事リンクをしておきます。

ご注意

記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。

ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。

この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。