【検証】2023年12月Windows8.1から10にアップグレードしてもライセンス認証ができるのか？

こんにちは！　イマジネットPCサポートの橋崎です。

今回はお客様からのご依頼ではなく当店が気になる事を検証した内容をご紹介したいと思います。

また最後にWindows10に対しての朗報（？）のおまけ情報も掲載しているので是非ご覧下さい。

このような記事を見かけました。

少し前にこのような記事を見かけました。

ZDNET japanの記事

「MS、「Windows 7/8」から「Windows10」への無償アップグレードを完全に終了」

詳しくはリンク先をご覧頂ければと思いますが、要約するとMicrosoftからの発表が紹介されており、西暦の記載がありませんが、（おそらく2023年だと思います。）「9月20日に「Windows7・8.1」からWindows10へアップグレードしたパソコンのライセンス認証を通らなくしたと発表があった。」と、言う内容が記載されています。

確かにWindows10のサポートが2025年に迫っており、また2025年と言っても現在は2023年12月ですからもう来年と言ってもよいでしょう。今更Windows10にアップグレードする需要も少ないと思いますが、やはり商売柄気になってしまいます。

そこで今回は検証できそうなノートパソコンが手に入りましたので、認証が通るのか、また通らないのか、試してみようと思います。

またそれに加えてWindows7から10へアップグレードした認証済のパソコンのハードディスクを交換した検証も行います。

Windows10の無料アッグレード期間

検証の前に無償アッグレード期限情報の整理をしたいと思います。

現在Windows10のパソコンではハードウェアに制限があるのですべてのパソコンが対象ではありませんが、基本的にWindows11へのアッグレードの適用は無償で行う事ができます。

その期限は基本的には設けていませんが、無償期間を中止する権限はMicrosoftにあるとされています。（逆に捉えればいつ中止するかわからないと言う事にも聞こえますが･･･）

現在のWindows11へのアッグレードと同じようにWindows10においても「Windows7・8.1」からのアッグレードは無償で提供されていました。

この時の無償アップグレード期限は2016年7月29日となっていました。

しかし期限があったものの現実には上で紹介した記事の通り、期限以降もアップグレードしたパソコンのライセンス認証は問題なく通っていました。

ちなみに当店で最後にアップグレードしたのは履歴を調べると2022年7月にWindows8.1パソコンを数台10にアップグレードしています。勿論、この時点ではライセンス認証も通っています。

Windows8.1を10にアップグレード

では最初にWindows8.1をWindows10にアップグレードしてみましょう。

使用機種

一応検証機もご紹介しておきます。

acer Aspire E1 V5WE2でOSはWindows8.1となっております。

使用環境は初期セットアップ時のみネット接続しましたが、その後は未接続で使用していました。

勿論、Windows8.1の時点ではライセンス認証は通っています。そして無償期限内もそれ以降も現在（2024年12月）までWindows10には一度もアップグレードはしていません。ちなみにMicrosoftアカウントは使用しておらずロカールアカウントを使用しています。

アップグレード方法

Windows8.1の場合、ネット接続からアップグレードツールを使用して行うと途中でエラーが発生して作業が中断される可能性があります。

したがって今回はUSBフラッシュメモリにツールをコピーしてそちらから行いました。

結果

アップグレード作業は問題なく終了しました。

作業は特に内容の変更などは一切せずに基本的にはそのまま作業をすすめました。

では、ネット接続をして設定からライセンス認証を開きましょう。

やはりMicrosoftの発表通りにライセンス認証は通らなかったようです。ついでにクリーンインストールも試してみましたが、残念ながらライセンス認証はこちらも通りませんでした。

Windows7を10へアップグレード

では次にWindows7を試してみましょう。

使用機種

DELL OptiPlex3020のディスクトップパソコンを使用します。

元はWindows7で2021年1月にWindows10へアップグレードしており、ライセンス認証も通っております。※アップグレードした日付は記録しておらず、ドキュメントフォルダを作成した日付を参考にしています。

アップグレード方法

こちらのパソコンは現在Windows10なのでハードディスクを交換後、Windows7をインストールしました。

Windows7の認証は電話で行い、ライセンス認証は問題なく通りました。

その後アップグレードをUSBフラッシュメモリから起動させて行いましたが、問題が発生して作業を完了する事ができませんでした。申し訳ありませんが、時間の都合上これ以上はできませんので、こちらはクリーンインストールのみ検証となります。

クリーンインストール後の結果

再度、ハードディスクを交換後Windows10のクリーンインストールを行いました。

クリーンインストールの方法もUSBフラッシュメモリから起動させて作業を完了しました。

ライセンス認証は問題なく通りました。

検証のまとめ

どうやらMicrosoftの発表のとおり、Windows7・8.1パソコンは現在（2023年12月）では今まで一度もWindows10にアップグレードしてライセンス認証していない場合アップグレード自体は可能ですが、ライセンス認証は通らないようです。

もう一方9月20日までにWindows10へアップグレードを行い、ライセンス認証しているパソコンはアップグレードやクリーンインストールしても認証は通るようですね。※但し今回はDELL OptiPlex3020のハードディスクを交換した事例です。その他機器の交換（マザーボード、CPUなど）他のメーカーや機種ではこのとおりではありません。

但し、検証はわずか2台です。ですから全てのパソコンが今回の検証通りと言う訳ではなく、あくまで参考程度に捉えてくださいね。

当店が言うのもなんですが、この結果を鵜呑みにして「私が使用しているパソコンは4年前にアップグレードしたから大丈夫ですね。」

と、判断するのはちょっと違うかも知れません。

当店が今回ネットで調べたあるサイトではWindows10の無償アップグレード期間内のパソコンであっても再認証が通らなかったと言う事例もあるようです。この方はパソコンのパーツを結構交換されたようです。確かに元がOEM版やDSP版では認証が通らない事はありますが、Windoes7 Proリテール版をご使用だったそうです。しかもMicrosoftへ問い合わせても認証を断られたそうです。（リテール版はパーツ交換で認証の制限はないはずなんですが･･･アップグレードの点がひっかかったのでしょうか、よくわかりません。）

また、別件では無償アップグレード期間以降でも窓口で認証できたなどと情報は統一されていませんでした。

さらにこれも結構重要なんですが、Windows10へアップグレードしたパソコンの再認証の対象は9月20日以降Windows10の無償アップグレード期間内に認証したパソコンが対象であり、それ以降であれば認証は通らないそうです。もしそうであれば今回の検証でマザーボードなどを交換して認証が通らなかったらダメだったんでしょうか？

それではちょっと困ります。

ただ注意が必要なのは、ご紹介した当店が調べた内容認証できなかった事例や再認証の対象のお話には信憑性があるのか？

と、言われれば実際に見聞きした訳ではないので「ある」とまでは言えません。

最終的にはやはりMicrosoftに確認するのが確実だと思うので、もし修理などで機器交換したパソコンの認証が通らず困っている方はこちらにお問い合わせするのが良いでしょう。

Microsoft認証窓口　0120-801-734　ガイダンスに沿って確認してください。

当店もこちらでWindowsライセンス認証したのは電話認証ぐらいしかしたことがないので、もしかしたらこの電話番号ではないかも知れませんが、違う場合は問い合わせ先を訪ねて下さい。

2023年12月6日 Windows10のサポート延長を発表！

いかがでしたでしょうか。

残念ながら今回の検証ではWindows10のライセンス認証は通りませんでした。

またWindows7からのアップグレードは事情により実施できませんでしたが、実行した場合でも問題なく認証は通ったでしょう。

ただ、上でも書いたようにWindows10のサポート期限も迫っているので需要もあまりなさそうですけど･･･

と、思っていたら新情報です。

実は2023年12月6日MicrosoftはWindows IT Pro公式ブログにてWindows10のサポートを3年延長する事を発表しました。

Microsoftの発表（英語なのでブラウザの機能で翻訳して下さい。）

「Extended Security Updates (ESU) program for Windows 10」はこちら

但し、個人向けのHomeを対象にしていると明言されていなかったりと今後の情報には注意すべき点はいくつかあります。（個人も対象にする事は考慮されているようではあります。）

そして提供されるのはセキュリティ更新プログラムのみになっているようです。

しかし一番気になる点はサポート延長には料金が必要になっているようで

サブスク契約となるようです。

またこの料金についても発表されておらず、金額によっては「うーん」と言うところでしょうか？

ただ、どうしてもWindows10を使用し続ける必要がある方も多いのは事実なので、これは朗報と言ってもよいのではないでしょうか。

それでは、お疲れ様でした。