【FAINES】ポップアップブロック機能が有効で閲覧できない！

こんにちは！　イマジネットPCサポートの橋崎です。

この記事は以前に作成したものですが、最近パソコン入れ替えやWindows11アップグレード作業に伴い数件のお客様でFAINESの再設定時にEgdeのバージョンが上がる事で作業方法が変更されている点に気が付きましたので、今回内容を修正させて頂きました。また、この記事ではFAINEを使用するためのInternet Explorer モード設定の解説も行います。

内容に入る前に簡単な用語のご説明を致します。

FAINESとは「日本自動車整備振興会」のホームページに記載されている説明を引用します。

FAINESは、インターネットを活用した整備情報提供システムです。
整備マニュアル情報をはじめ、故障整備事例、新型車・新機構の紹介、回路図、点検基準値、標準作業点数など、プロに不可欠なさまざまな情報を満載しています。

インターネットに接続できるパソコンがあれば、会員登録するだけで、いつでも・どこでも・すぐに必要な情報を閲覧できます。

少し補足させて頂くと、引用にある整備マニュアルなどはメーカーや車種ごとに検索ができます。従いまして車検や修理を行っている民間の自動車整備工場でもメーカーの垣根を越えて情報を得る事ができます。

FAINESは非常に便利なツールで基本的にはネット環境とそれを閲覧できるデバイス、さらにMicrosoft Edgeがインストールされていればより使用できますが、（FAINESの使用は有料です。）Egdeの初期値ではすべてのメーカー及び車種の情報を閲覧する事はできません。

現在のところ当店が把握している限り、すべての車種マニュアルなどを閲覧するにはEdgeに対して以下の2点目までは必須設定、3つ目は任意で設定します。

• Microsoft EdgeへInternet Explorer モードの許可設定
• ポップアップブロック機能の無効化
• Internet Explorer モード表示の無期限の設定

Internet Explorer モード表示の無期限の設定は必須ではありません。

表示の無期限設定については現在、動作が不安定なのでおすすめしません。またお客様情報によると使用時、有効期限が切れたおしらせが表示されたり、その場で延長ができるらしいので、特に必要はないのかなと思います。

FAINEでは様々なメーカーや車種の情報が閲覧できると説明しました。
メーカーの垣根を越えての掲載、膨大な数のデータを閲覧する仕組み故に仕組みが統一されていないように思います。車種によってはInternet Explorerに依存され作成された車種もあります。

しかし現在はご存じのようにInternet Explorerはサポートが切れ、Windows11ではその存在さえありません。

その状態ではInternet Explorer用に作成された車種は表示ができません。
その時のためにMicrosoft EdgeにはInternet Explorer モードと言う機能があり、説明が違うかもしれませんが、仮想的にInternet Explorerを使用する機能があります。

ではEdgeのInternet Explorerモードを有効にする方法をご紹介します。内容は特に難しい作業ではありませんので、是非挑戦してみてください。

内容は以下の2点となります。

• Internet Explorer モード (IE モード) でサイトの再読み込みを許可する。
• Internet Explorer モードページの追加

Edgeの設定→規定のブラウザー→下の画像のように「Internet Explorer モード (IE モード) でサイトの再読み込みを許可」の選択を「許可」に変更する

次に再起動が出現するので選択してEdgeを再起動させます。

これで、「Internet Explorer モード (IE モード) でサイトの再読み込みを許可」設定が完了しました。設定が適用されているか確認しておきましょう。

Edgeメニューに「Internet Explorer モード でサイトの再読み込みする」とメニューが追加されていれば完了です。

もし、ない時は再度設定を確認してからパソコンを再起動してください。

しかし、今回はこの設定がうまく反映されないパソコンが続出です。

今回、数件作業させて頂いた時、次のような症状がありました。
「Internet Explorer モード (IE モード) でサイトの再読み込みを許可」の選択を「許可」に変更する時ですが、既に「許可」になっていたのです。この場合、再度設定を変更しても適用される事はありませんでした。しかし次に説明する「Internet Explorer モードページの追加」を行う事で適用されました。

この症状については当初、Windows10の状態で許可に設定しており、11へアップグレードする事で発生していると思いましたが、そうでもないようですね。
調べてみると次のような記事を見つけました。解決方法も記載されているようで閲覧はFAINEにログインしてお知らせ一覧より御覧ください。

FAINESお知らせ一覧より→【更新】Internet Explorerモード(IEモード)の利用方法について

原因はEgdeのバージョンアップのようです。

Internet Explorer モードページの追加

Internet Explorer モードで表示したいページの追加を行います。

設定場所は「Internet Explorer モード (IE モード) でサイトの再読み込みを許可」と同じく

Edgeの設定→規定のブラウザー→「Internet Explorer モード ページ」の「ページの追加」を選択します。

ページの追加にURLを入力します。

今回はFAINSなので「https://faines.jaspa.or.jp/」を入力します。

FAINSのページが追加されています。しかし有効期限があるようで、30日後には期限切れで再追加の必要があります。この期限について再追加が必要なのでお客様には不評でした。

実はこの期限については無期限にする設定がありました。現在も設定できるようなので、検証してみましたが、ログイン動作でモードが解除されてしまう症状が出ております。対処方法があり使用はできますが少々手間に感じるので今は使用期限付きをおすすめします。

これもバージョンアップが原因なんでしょうか？

では、FAINESがInternet Explorer モードで表示されているか確認してみましょう。

FAINESのログインページを開きます。
矢印のところにInternet Explorerのアイコンが表示されて、その下には「Internet Explorerになっています。」と表示されていれば作業は完了です。

ポップアップブロック機能を無効にする

ここからが、今回お問い合わせ頂いた内容となりますが、この症状が出るのは日産の車両が多いような感覚です。では、試しに日産のサクラと言う車両で確認してみましょう。検索で以下のように処理をします。

検索を実行して整備マニュアルを開くとこのようなメッセージが表示されて整備マニュアルが表示されません。変更方法も記載されているので、この通り作業してみましょう。
しかし現在では「Cookieとサイトのアクセス許可」の項目はありません。

現在のEdgeでは次の通りです。
Edgeの設定→プライバシー検索サービス→サイトのアクセス許可→すべてのアクセス許可→ポップアップとリダイレクトから無効に設定します。

通常であればこの許可で以前は整備マニュアルが開く事ができたのですが、中にはブロックが解除せずに開かないパソコンもありました。

その場合は個別にページを登録する必要があります。

設定場所はおなじくEdgeの設定→プライバシー検索サービス→サイトのアクセス許可→すべてのアクセス許可→ポップアップとリダイレクト

「ポップアップの送信とリダイレクトの使用を許可しました」のサイトの追加より以下のページを登録します。

「https://faines.jaspa.or.jp:443」

今回、数台の設定を終えて感じたのが、Edgeの動作が以前と比べて不安定に思いました。

例としてはいくつかあります。

• IEモードを許可しても設定が反映されない。
• ポップアップブロックも反映されないパソコンがあった。
• IEモードのページ登録を無期限に設定すると誤作動を起こす。

いづれの動作も対処方法があり、それを行う事で使用の上では問題はありません。ただ、少々手間に感じます。

ただ、IEモードも2029年までと言われていますし、保険会社も脱IEモードが進んでいます。そう考えるとこのあたりの改善はもうないのかな？

そのように感じております。

また、このあたりでお困りの工場様がおられたらお気軽に声をかけてください。

それでは、お疲れ様でした。