シャープ JD-AT91CL 詐欺迷惑防止対策機能
こんにちは! イマジネットPCサポートの橋崎です。
今回もお客様から頂いたご依頼をご紹介します。
内容はパソコン関連ではなく、家庭用電話機の代行購入ですが、実は以前にも数件ですが同じような対応をしました。以前と比べ詐欺迷惑防止対策機能が更に進化していたので、その内容を皆さんとシェアしたいと思います。
ご要望があれば対応致します。
当店で提供しているサービスはパソコンが中心なので、勿論、お客様からいきなり電話機のご依頼はありません。
当初のご依頼内容はWindows11へのアップグレード作業に伴い、ハードディスクからSSDへの交換作業でした。
作業が完了した事をお伝えしようと固定電話に連絡をするも、話し中となり電話がかかりません。
半日ほど経過してかけ直しても話し中が解除されません。
お客様はご年配者なので、さすがに心配になり直接お宅まで伺うと子機の調子が悪いようで、通話終了後も受話器を切った状態にならず、通話中になっていたようです。
更に親機も確認すると液晶パネルは劣化して液晶が滲んでいるようでほとんど見えません。
お客様に聞くと現在使用している電話は十数年以上になるそうで、詐欺迷惑防止対策機能も付いていません。
さすがにそろそろ限界ですね。
当店からお勧めして詐欺迷惑防止対策機能付き電話機の代行購入のご依頼を頂きました。
当店ではこのようなご要望があれば喜んでご対応致します。
詐欺迷惑防止対策機能とは
詐欺迷惑防止対策機能付き固定電話機を製造しているメーカーは国内では「Panasonic」と「SHARP」この2つのメーカーがメインとなっています。
対策機能の流れはどちらも同じだと思いますが、今回は「SHARP」のご紹介となります。
簡単に詐欺迷惑防止対策機能付き電話の対応をご紹介します。
- 着信が入るとモニタに「迷惑電話警告中」と表示され相手には「この通話は防犯のため録音されます。呼び出しますので、お待ちください」と自動で伝えます。
- このメッセージに対して相手が電話を切れば着信音がなる事はありません。
- このメッセージに対して相手が通話状態を保てば、ここで着信音が鳴ります。
- 2回ほど着信音が鳴ると自動でつながり、更に次のように自動警告します。「ただ今、振り込め詐欺対策モードになっております。恐れ入りますが、あなたのお名前を仰ってください。」
- 相手から「寝屋川の田中です。」などの通話音が本体スピーカーから聞こえて確認できたら受話器を取り通話を開始します。
これは基本の流れで特に購入後に設定する必要もなく、スグに使用できます。
また、5番まで来た場合でも受話器を30秒取らなければ「ただ今近くにおりません。恐れ入りますが、のちほどおかけ直しください」とメッセージが流れ自動で電話を切ります。
特に最後の相手の名前を自動音声で確認する機能は以前ではなかったと思います。
これは思いのほか効くのでは?
そのように感じましたね。
機能を生かすならナンバーディスプレイ契約は必須
上記は基本的な防犯機能の流れですが、その他様々な機能があります。
- 相手により着信ランプで色分けができる・・・この機種は着信時、本体上部がかなり目立つ感じでフラッシュします。この場合、登録している番号は緑、していない番号は赤で光ります。※ナンバーディスプレイ契約が必要
- 非通知お断り・・・非通知からの着信はメッセージが流れた後に自動で電話を切ります。※ナンバーディスプレイ契約が必要
- 0120・0800お断り・・・営業電話に多いフリーコール「0120」「0800」を自動でお断りできます。※ナンバーディスプレイ契約が必要
※印にあるように基本的にはナンバーディスプレイ契約が必要です。
契約されていない方は契約を検討するべきでしょう。
また、NTT東日本・西日本をご契約70歳以上の方は「ナンバーディスプレイ」が無償化されるようです。
詳しくはサイトのリンクしておくので参考にして下さい。
ナンバーディスプレイ契約が無くても詐欺迷惑防止対策機能は使用できるのでご心配なく。
ナンバーディスプレイ契約とは
携帯電話では当たり前の契約ですが、固定電話の場合で別途契約が必要です。
これは電話に出る前に相手の電話番号を電話機のディスプレイなどに表示するサービスです。また、電話機に番号と名前を登録しておくとその番号に対する名前が表示されるようになります。
家電量販店にて実機を確認して購入
ネットで購入するのは便利ですが、やはり機能とご年配の方が対象なので、ディスプレイの大きさや着信音がどのぐらいの音量なのか実機を確認したいと思ったので、大阪のヨドバシカメラに立ち寄り店員さんに色々と質問させて頂き、本体、機能、価格が手ごろなSHARPのJD-AT91CLを選択して納品させて頂きました。
あとがき
非常に対策されている機能であると思いますが、これで安心ではありません。
なにせ、騙そうとしている人間ですから、機械が相手では簡単にクリアしてきます。それどころか録音ぐらい全く気にしていないかもしれませんよね。
従ってこれに付け加えて何かマニュアル的な対策をもう一手、二手と追加する必要があります。
相手はプロなので話術ではかないません。人間が対応してからでは遅い気がするので、受話器を取る前に相手がどのような人物なのか出来るだけ確認する必要がありそうです。そのためにもやはりナンバーディスプレイ契約は必要です。
また、自分は騙される事はないと自信を持つのは止めましょう。
その、よくわからない自信が仇となり、準備を怠る事で突然の虚偽トラブルに巻き込まれ冷静さをなくし相手の思うつぼになります。
自分は騙されるかも知れないと思えば常に身構えしますし、前もって対策もします。
その事でそれが相手に対しての観察力が増し冷静に判断する事もできます。
最後になりますが、今回の件でひとつビックリした事がありました。
それは、実機を確認するために立ち寄ったヨドバシカメラでの出来事です。
皆さんも想像できると思いますが、現在では固定電話はマイナーです。
若い方であればもしかすると使用した事がないかもしれませんね。
そのような事ですからヨドバシカメラの固定電話機の販売面積も狭く端っこにあります。
訪問したのは平日の昼でしたが、思ったいる以上、ひっきりなしに詐欺迷惑防止対策機能付き電話を買い求めるお客さんが詰めかけていました。狭い売り場でしたが、店員さんが3人で対応しているのが、象徴的に感じましたね。
そのうちAI搭載の電話機が発売されるでしょう。
それでは、お疲れ様でした。
ご注意
記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。
ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。
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