Microsoft Office Click-to Run CPU使用率が高い。

こんにちは! イマジネットPCサポートの橋崎です。

今回もお問い合わせ頂いた内容をご紹介したいと思います。

ノートパソコンの温度が異常に高いです。

お問い合わせ頂いた内容はご使用になっているノートパソコンの温度が異常に高く感じると言う事でした。

早速、お伺いして確認してみるとノートパソコンからファンの音がかなり大きくします。そしてファンの排気口に手をかざすと確かにいつもと比べると温度の高い風を感じますが、感覚では思ったよりは大丈夫そうな感じでした。

CPUファンが高速で回転していると言う事はCPUが高温になっている証拠です。つまりCPUに何かが原因となり高負荷がかかっていると言う事ですね。

タスクマネージャーでタスクのCPU使用率を見てみましょう。

CPU使用率の高い順に並べ替えると「Microsoft Office Click-to Run」が上位を独占しました。

この画像はその時のものではなく、申し訳ありません。症状の出ている時には「Microsoft Office Click-to Run」が6つ程起動しておりCPU使用率も80~100%の間でした。

とりあえず、「Microsoft Office Click-to Run」を終了させてしばらくすると使用率が下がり、ファンも静かになりました。

Microsoft Office Click-to Runとは?

「Microsoft Office Click-to Run」がCPU使用率をあげている事はわかりました。

しかしこの「Microsoft Office Click-to Run」とは一体何者なんでしょう?

Microsoft Office Click-to Runとは

Microsoft Office製品を動かす方法です。

・・・と、言われてもピンときませんよね。

では、先に以前のMicrosoft Office製品を動かす方法を簡単にご説明します。

以前はパソコンにMicrosoft Office製品をインストールして動作させていました。

何、当たり前の事を言っているんだと思わないでください。実はサブスク契約のMicrosoft 365(旧Office 365)とOffice2016以降のパッケージ版では従来の方法で動作させているのでありません。(お客様のご使用もMicrosoft 365でした。)

動作の仕組みは例えばWordを起動させましょう。すると「Microsoft Office Click-to Run」がネットを通じてまず最低限のWordプログラムを取得して起動させます。そしてWordを操作していく過程で、必要なプログラムを取得していくと言った仕組みです。

中々、大変な事を裏で行っているのですね。

メリットは常に最新のOfficeを使用できます。あまり気が付いていない方が大半だと思いますが、Microsoft UpdateではOfficeの更新が以前のバージョンではあったのですが、それがなくなり常に最新版となっている訳です。

Microsoft Office Click-to Runを停止しても大丈夫?

上の章で説明した通り、Officeを実行させるためには必要です。

しかしパソコンの動作が重くなる事も事実なので、どうにかできないかと考えるのは、これもまた人情ですよね。

一度、停止させて検証してみましょう。

※Officeを使用している方は「Microsoft Office Click-to Run」の動作を停止する作業はお勧めしません。やめて下さい。

サービス一覧に「Microsoft Officeクイック実行サービス」があるので、プロパティから動作を手動に変更してパソコンを再起動させます。

再起動後、Officeを立ち上げしてもエラーが表示されて起動する事はありませんでした。

再度、サービス一覧から動作を自動に変更してパソコンを再起動させると問題なくOfficeは起動しました。

結果として停止する事はできませんでした。

まぁ そうですよね。

Officeの修復作業

Microsoft Office Click-to Runの動作を停止する事はできません。

このような時に威力を発揮するのはOfficeの修復ですね。こちらも試してみましょう。

こちらはスクショを撮っていないので、文字だけの案内となります。

パソコンはWindows10でした。

設定→アプリと機能→アプリ一覧から「Microsoft Office 365」を選択して「変更」を選択します。

修復方法は「クイック修復」を選択して実行します。

今まで「クイック修復」ではまず経験がありませんが、「オンライン修復」で、ほぼ7割ぐらい初回起動時に認証作業が入ります。(認証作業が入らない事もあります。)動作が一定しているようでもないので「クイック修復」でも認証作業がないとは限りません。

※ねんのためにOfficeに紐づけしているマイクロソフトアカウントを準備して下さい。

修復作業後、パソコンを再起動してOfficeなどを動作させてもCPU使用率は落ち着いた状態になりました。

しばらく、これで様子を見て頂います。

あとがき

戻ってきたのですが、ひとつだけ気になる事が頭に浮かびました。

ネットから切り離した場合はどうなるのでしょうか?

普通に考えるとOffice動きませんよね。

また、調べておきます。

それでは、お疲れ様でした。

ご注意

記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。

ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。

この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。