Windows XPでも使えるプリンターやインク詰まりについて

こんにちは! イマジネットPCサポートの橋崎です。

12月に入り先週、プリンタートラブルのお問い合わせがありました。

今回は対処方法等ではなく雑談に近いと思うので、軽く読み流して下さい。

印字のかすれでお問い合わせ

お客様は以前からお世話になっている同じ八尾市内にお住いの方です。基本的にパソコンはネットに接続する事もなく年賀状の時期だけ使用するのでOSはWindows XPとインクジェットカラープリンターをご使用です。勿論、他のパソコンとのUSBフラッシュメモリを使用してデータのやり取りもありません。

実は去年も同じ内容でお問い合わせがあり、その内容はインク詰まりによる印字かすれです。

これは定番のトラブルなので皆さん対処方法はご存知だとい思いますが、インクジェットプリンターには、このインク詰まりに対処するため機能としてノズルクリーニングがあり、ほとんどはこれで改善します。

お客様もそれはご存知でしたが、実行しても改善されずにお問い合わせを頂きました。

使用する用事がなくても印刷して下さい。

去年、インク詰まりトラブル解消後にプリンターの使用頻度をお尋ねすると「年に一度、年賀状を印刷するだけ」と言う事でした。このままでは来年(つまり今年)もインクが詰まる事は目に見えているので、お客様には「印刷する用事がなくても1ヶ月に1度ぐらい印刷して下さい。」とお願いしておきました。

何故、このような事をお願いしたのかですが、これはインク詰まりを防止するためです。

インクジェットプリンターの印字方法を極端にわかりやすく説明するとホースから水を出している様子を思い浮かべて下さい。プリンターの場合は水ではなくインクです。

インクは粘度があり空気に触れると時間の経過に比例して粘度が増していきます。

継続的にインクを流してやると粘度が増す前にホースの出口から流れ出ますが、インクの流れを止めるとどうでしょう。

空気に触れているホースの出口から粘度が増しますよね!

この流れを止めている期間が長くなればなるほどインクの粘度が増して、ついには固まってしまう場合もあります。

結果、インク詰まりをおこし印字かすれ等のトラブルになってしまいます。

お客様は当店の100%アドバイス通りではありませんが、2~3か月おきに印刷を実行して2ヶ月前の印刷時には問題はなかったのですが先週、本番を迎えて印字不良が発生してしまいました。

期間が長すぎたのでしょうか?

上の章で説明したように使用頻度が少ない場合のインク詰まりを防ぐ印刷をする期間はどのぐらいが最適なのか調べてみると最短で1週間と言う記事もありました。確かにそれぐらいの頻度で印刷をすればトラブルは防げたとは思いますが、現実的にどうでしょうか?

用事もないのに印刷を実行するだけで、毎週行うのは面倒で現実的ではないと当店は思います。

しかも元々使用する頻度が少ないものですからね!

また今度と先延ばしにしている内に2~3か月なんてあっという間に過ぎてしまいます。

ちなみに、当店では請求書を送付するために窓あき封筒を使用しています。これに差出人を印刷するため、いつも使用しているプリンターとは別にインクジェットカラープリンターを使用しているのですが、掛売や請求書の送付が必要なお客様は少なく、窓あき封筒100枚に差出人を印刷すると半年近く次の分を印刷する事はありません。つまり半年ぐらいはインクジェットプリンターを使用しない事もザラにあります。

確かに半年間放置しているとインク詰まりは時に発生しますが、ほとんど一回、ノズルクリーニングを実行すれば問題なく印刷出来るようになります。しかもインク詰まりは毎回発生している訳ではなく1~2ヶ月程度の放置であれば、問題ありません。そしてほぼ3年程使用しています。

お断りしますが、今回お客様が使用しているプリンターと当店が窓あき封筒用に使用しているプリンターは、メーカーこそ違いますがグレード的には、ほぼ同等の機種です。当店のプリンターが高性能と言う訳ではありません。

これは当店が使用しているプリンターが良いと言いたい訳ではなく、他のお客様でもメーカー・機種等関係なく同じような使用の間隔で問題のないプリンターがほとんどです。しかしその一方でインク詰まりを頻繁に起こすプリンターもあります。

メーカーや機種によって個体差があるから、インク詰まりを起こすプリンターは防止する印刷を1ヶ月ではなく、他の記事でもあったようにもっと頻繁に行う必要がある。

この事は当店も正しいと思うので、これで結論付けするのもよいのですが、印刷をすればインクも結構減りますよね。

インク詰まりを防止するためだけにインクを無駄に減らす事に納得できるでしょうか?

他にも原因はないのでしょうか?

設置場所にも注意が必要?

これは当店の考えであり、メーカーのサイト等を調べて記事にしている訳でも統計を取った訳でもありません。

ある意味、経験上の感想と言ってもよくて間違っているかも知れませんが・・・

実は以前から訪問するお客様先でたまにプリンターの設置場所が気になる事があるのです。よくあるのがパソコン用のデスクですが、下の段にモニター、上の段にプリンターが置けるタイプがありますよね!

上のプリンターの高さが丁度、クーラーの風が当たっている場合があるんですよ!(今回のお客様もこの環境に該当しています。)

そのような時に「インク詰まりを起こしませんか?」とお伺いすると

多くの場合「YES」とお答えになります。

よく詰まるとお答えになったお客様には設置場所を移動した方がよいとアドバイスする場合もありますが、残念ながらその後の調査等は行っていないので、これが原因なのか何とも言えません。

ただクーラーからの冷風や温風がプリンターへ長期間当たり続けるのは、何かしらの影響があるのではと考えてしまいます。

その他にも高温多湿になるお部屋や冷え込みが厳しいお部屋などに設置している場合も影響がありそうです。

もし、よくインク詰まりを経験している場合はプリンターの設置場所を変えてみるのもひとつの方法だと思うので、よければお試し下さい。

その上でインク詰まりを防止する印刷も頻繁に行っていても詰まるのでしたら、それは修理が必要かも知れません。

社外品のインクはどうでしょうか?

インク詰まりをおこした時にこのような、ご質問もよく頂きます。

「社外品インクを使用しているから詰まったのか?」

結論から言えば、そうなのか、そうでないのか、わかりません。

普通で言えば「社外品でなく純正品を使用して下さい。」と回答すべきなのかも知れませんが、これも経験上の事で回答しています。

別にふざけている訳ではなく、本当にわかりません。

と言うのもメーカー、そして機種も同じプリンターで社外品を使用した場面に遭遇した事があるのですが、一台は問題なく、もう一台はインクが詰まってしまいました。社外品インクのメーカーは2台とも同じです。勿論、使用している環境も違うので一概に比べる事は出来ないでしょうが、一般的にはどちらを正解と判断すべきでしょうか?

わかりませんよね!

そして社外品にも多くの製造元の会社があります。

これも良く頂く質問ですが、100円ショップのインクを使用しても問題ないか?

さずがに100円では問題ありそうですが、これもわかりません。

ただ、お客様で使用している方がおられるのですが、問題なく使用し続けておられます。

但し、このようなご相談があった場合には以下の点を必ずお伝えします。

  • 社外品インクを使用して保証期間内に故障があった場合にメーカーは保証期間内であっても保証対象外となる場合がある。(有料対応になる)
  • 使用中のインク残量がわからない
  • 使用するにあたっての警告文が出る機種がある。

その上で社外品を使用してトラブルが発生するのかどうかは使用してみないとわからない事をお伝えしています。

ただこれも当店の経験上の感想になりますが、保証が切れてインク残量が見れなくても気にならないのであれば、一考の余地はあると思います。社外品を使用してそんなに多くトラブルが発生したとはあまり聞きません。そして純正品の2~3割安いのは魅力的ではあると思います。但し、インク容量やどのぐらい印刷できるかを比較検証した訳ではありませんから一概に純正品と比べて差額の金額分コストが下がったと断定したのではありませんが・・・

ちょっと余談

この記事を書いている途中で思ったのですが、メーカー保証と別に販売店の延長保証がありますよね!

あの場合どうなるのでしょう?

プリンター等の保証は最初の1年間はメーカーが保証します。そして2年目以降は有料になりますが、家電量販店などの延長保証が任意で加盟できます。例えば購入後2年目に、その延長保証を加入した家電量販店でインクの社外品を購入して故障したら問題ないのですかね?

あくまで販売店保証なので問題ないと思いますが、修理はメーカーが行うのでしょうから確認が必要かも知れませんね!

そもそもプリンター選択が間違っていなかったか!

話は今回のサポートに戻します。

最初に説明した通り、お客様は年賀状の印刷を年に一度この時期に行うだけです。このように使用頻度が少ない場合にインク詰まりが前提のインクジェットプリンターをチョイスするのはやはり問題があったように思います。

今回のような使用頻度ではレーザープリンターを選択した方が良いと判断します。

レーザープリンターはインクジェットプリンターのようにインク(液体)を吹き付けるのではなく、トナーと言う粉末状の粉を付着させて印字するので構造上、詰まる事がありませんので使用頻度が少ない場合でも使えそうです。

さらにお客様に確認すると年賀状の宛名を印刷するだけなのでカラーは必要がないと言う事です。

写真等を印刷するのであれば印刷の質も気にしなければいけません。またカラーも必要だとすれば値段も高くなりますが、それ以上にプリンターもインクジェットプリンターよりも大きくなるので置き場所に困る場合があります。しかし宛名だけなら黒だけでよいので値段も1~1.5万円ぐらいで購入でき、サイズも比較的コンパクトです。

しかし待って下さい。

お客様のパソコンはWindows XPですよね!

今も対応しているプリンターがあるのでしょうか?

Windows XP対応プリンター

これは調べるとスグにわかるので先に結論を申し上げるとインクジェットプリンターでは対応している機種はさすがにあまりありませんが(ないわけではありません。)、レーザープリンターはまだまだ対応している機種は思っていたよりは結構ありました。

今回選んだのは在庫の関係でCANON LBP6200にしました。アイキャッチ画像の機種ですね!

Windows XPはサービスパック2で3ではありませんでしたが、問題なくドライバのインストールと動作もOKです。

しかし最後にひとつだけ注意があります。もしかしてこの記事をお読みになってレーザープリンターに変更しようと思った方は特に聞いて下さい。

それはレーザープリンターの特性ですが、印刷時に若干の熱が発生します。特に年賀状のように一度に数十枚、いやいや数百枚印刷する場合にはかなりの熱が発生します。この熱で火事にご注意と言う事ではありません。

そうではなく

この熱は年賀状にも伝わり、その結果、年賀状がイカを火であぶったようにそってしまいます。

それも少しではなく結構なそり具合です。

誤解があると困るので念の為に申しておきますが、枚数が多くなり、その分熱がこもって、この現象が発生するのではなく、最初の一枚目からそります。

重石をして1日ほど放置しておけば、かなりマシにはなりますが、元の状態には戻りません。もしかすると気になる方もいるかと思います。

最後に余談ですが、今年から年賀状の送付を止めてしまう方が多くいます。

これも時代なんでしょうね!

少し長くなってしまいました。

今回はこのへんで

それでは!

ご注意

記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。

ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。

この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。