【スイッチングハブ】Buffalo LSW7-GT-8ES

こんにちは! イマジネットPCサポートの橋崎です。

今回はネット接続が不安定だとお問い合わせ頂いた内容をご紹介します。(当店は実際の症状確認はできませんでしたが、おそらく回線が遮断されていたようです。)

スイッチングハブの不調が原因なのか?

ネット接続の不安定は通信データが何らかの理由で遅延または遮断されている事が原因です。

お伺いした症状は以前から時々ネット閲覧が途切れると言ったものです。(1~2ヶ月に1回程度)、最近は1日の間で頻繁に不調が発生するようになり、一度調べてほしいとお問い合わせを受けました。

このような不調は様々な原因で発生する場合が多く、特に症状が出たり出なかったりする場合は少々原因を突き止めるのは厄介です。(訪問時は症状は出ていませんでした。)

しかしお客様からの聞き取りである程度の判断はできます。

聞き取りでは以前たまに発生していたものが、最近は頻繁に発生すると仰いました。そしてご主人であるお客様が使用しているパソコン以外の家族が使用しているパソコンやスマホでは症状は出ないと言うものです。

そうなってくると一番疑うのはお客様のパソコンだと思いますが、このような場合、経験上多くはネット接続機器の故障を疑います。

つまりネット接続機器の故障しかけていた状態が時間、使用の経過とともに故障が進行してしまった状態ですね!

ではネット接続を構成している機器とはどのようなものがあるのでしょうか。

この構成は使用されている皆さんの環境により、全て同じではありませんが、基本的には大きく3つに分ける事ができると思います。

  • インターネット接続・回線業者が設置している機器
  • 皆さんが必要に応じて設置した機器
  • パソコン・スマホ・タブレット

また通信データは「インターネット接続・回線業者が設置している機器」→「皆さんが必要に応じて設置した機器」→「パソコン・スマホ・タブレット」の順で流れます。

聞き取りでは特定のパソコン以外は問題ないので一番川上の「インターネット接続・回線業者が設置している機器」は問題なさそうです。

残るは「皆さんが必要に応じて設置した機器」と「パソコン・スマホ・タブレット」ですが、ご使用パソコンのネットワーク動作は目立った問題はなさそうです。

勿論、まだパソコンにも問題がある可能性はありますが、経験上、先ほども言いました様に「皆さんが必要に応じて設置した機器」に問題が発生している場合が多いので確認してみます。

「皆さんが必要に応じて設置した機器」とはどのような機器でしょうか。

  • 無線機器(WiFi)
  • 無線中継器
  • スイッチングハブ

この3つが代表的ではないでしょうか。

お客様の環境では無線中継器以外は設置されており、問題のパソコンには「インターネット接続・回線業者が設置している機器」→「スイッチングハブ」→「問題のパソコン」と接続されており、無線機器には接続はありませんでした。

結果、疑うのは「スイッチングハブ」でした。

スイッチングハブ診断後、検証のためスイッチングハブの代替機と交換して2週間程、様子を見て頂きました。勿論、途中でネットが不安定になれば連絡を頂くようにお願いします。

2週間中、お客様からの連絡はなく結果をお伺いすると

全く症状は出なくなったと言う事なので、それに伴いスイッチングハブの交換を依頼されました。

今回ご用意したスイッチングハブは「Buffalo LSW7-GT-8RS/BK」です、

皆さんスマホの普及で無線機器はよくご存知だと思いますが、スイッチングハブってご存知ですか?

なるほど

では簡単にご説明しましょう。

スイッチングハブとは

お断り

このブログでは簡単な説明に留めております。従ってもっと専門的な事が知りたい方はお調べ下さい。

スイッチングハブの説明をするには電源コンセントの口数が足りない時に使用する電源タップに例えるとわかりやすいでしょう。

皆さんのお宅の壁にある電源コンセントは1箇所に何口ありますか?

おそらく2~3口ではないでしょうか。では2口であったとします。

その場で扇風機とゲームと充電をしたい場合、1口足りませんよね。

コンセントであればご存知の通り、3口または接続したい口以上の電源タップを用意して接続します。

スイッチングハブも同じ要領でネット接続するためのLANポート(コンセント口)が足りない時に増設する目的で使用します。

しかし最近はスマホの普及で無線機器がマストで設置されている事が多く、この無線機器がスイッチングハブの代わりをします。しかも無線で接続するのでLANポートを消費しません。そのような理由で最近は家庭で設置する事は少なくなりました。

しかし今後、接続する機器の構成上(無線機能がないプリンター等)、必要になる場合もあります。

次にスイッチングハブ選びの要点を何点かご説明しましょう。

スイッチングハブ選びのポイント

先程、無線機器がスイッチングハブの代わりをすると説明しました。

無線機器とスイッチングハブでは機能に大きな違いがあります。

と、言うかスイッチングハブに無線機能を付けた物が、無線機器と言ってもよいでしょう。(厳密には少々違いますが)

無線機器はパソコン・スマホと無線で接続する場合にはLANポートを消費しない点です。

逆を言えばスイッチングハブはLANポートを消費します。

したがって接続できる台数の多さは圧倒的に無線機器の方が有利です。

LANポート数

無線機能を持たないスイッチングハブは接続出来る台数に制限があります。(無線機器にも制限はあります。)

接続出来る数はポート数で判断します。

現在の主流は5ポートと8ポートです。

勿論、これ以上16ポート~もあるので、それぞれ接続する数で選択します。

今回、選択した「Buffalo LSW7-GT-8ES」は8ポートあります。ひとつは中継用に使用するので厳密に接続できる台数は7台です。

7台接続できると言いましたが、このスイッチングハブの下に更にスイッチングハブを設置する場合には中継ポートがもう1口消費されます。その場合は6台となります。

しかし本来、そのような接続は速度の低下を招くおそれがあるので、あまりお勧めしません。

とは、言っても事務所では机の配置によって、どうしてもそのような接続をする事もあります。

予算が許すならば今後、接続する機器が増える事を前提として現在必要なポート数のひとつ上のポート数の機種を選ぶ事をお勧めします。

基本的には「大は小を兼ねる」の考えで、余裕のあるポート数の機器を選択しましょう。

ちなみに今回はパソコン2台接続なので、中継と合わせて3口使用するので5口あまります。

この場合5口のスイッチングハブでも問題ありませんが、当店はこれぐらい余裕があった方が良いと考えています。

本体の材質

材質は以下の2つあります。

  • 金属
  • プラスチック

金属は放熱性に優れているので、熱がこもりやすい場所で使用する場合にお勧めです。しかし基本的にはスイッチングハブの設置場所は熱がこもりやすい場合がとても多いので、当店では基本的に金属製を選択しています。

勿論、「Buffalo LSW7-GT-8ES」も金属製です。

あとはマグネットで取り付けれるタイプもお勧めですね!

事務所の机等に場所を選ばず取り付ける事ができ、これが意外と設置に助かります。

たまに訪問先の事務所で環境を確認しているとマグネット式ではないタイプのスイッチングハブが地べたに放置されている事をよく見かけます。基本的には大掃除の時ぐらいにしか掃除しない場所が多く「大丈夫かな?」と、思うぐらいホコリが積もっている事もありますね。

「Buffalo LSW7-GT-8ES」はマグネット付です。

電源タイプ

電源タイプは内蔵型とそうでない機種があります。

電源内蔵タイプはAC/DC変換ユニットを内蔵しているタイプです。

そうでないタイプは下の画像のようなACアダプター付のコンセントになります。

ACアダプターがある事でコンセントに挿しづらい場合は内蔵型を選択する方がよいでしょう。今回は電源タップに余裕があったのでこちらのタイプにしました。

したがって「Buffalo LSW7-GT-8ES」は内蔵型ではありません。

通信速度

スイッチングハブを始めとしたネットワーク機器には対応速度を表した規格が表記されています。

現在、多く契約されているインターネット回線速度はが1GBタイプが主流です。

その環境下に100MBまでの対応スイッチングハブを設置すると折角の1GBが100MBになってしまいます。(1GBは1000MBです。)

今の時代100MBまでの対応機種自体、店頭に並んではいないと思いますが、絶対に無いとはいえません。

ですから店頭で購入する時は箱に「Giga」と表示されているものを選択するか、店員さんに

「Giga対応のスイッチングハブはどれか?」

と聞いて下さい。

一応、速度を表す表記も書いておきます。

Giga対応の機種にはいずれかの表記があります。またメーカーにより、表記されているものが違いますが、対応していればどれかの表記があるはずです。

通信速度表記
1000Mbps「1000Mbps」・「1Gbps」・「1000Bese-T」・「IEEE802.3ab」

最近のネット契約には10GBタイプもあるので、その場合は「10Giga」対応の機種を選択する事になりますが、そうなると購入金額の桁も変わってきます。

もしかすると10GBの契約かも知れない場合や契約している回線速度が分からない方はサポート等に問い合わせて契約内容をご確認下さい。

ちなみに「Buffalo LSW7-GT-8ES」は10GBには対応していません。

「Buffalo LSW7-GT-8ES」の概要

参考までに「Buffalo LSW7-GT-8ES」のカタログデータを掲載しておきます。

規格IEEE802.3ab(1000BASE-T)・IEEE802.3u(100BASE-TX)・IEEE802.3(10BASE-T)
電源AC100V 50/60Hz
消費電力5.3W(最大)
外形寸法幅154×奥行85×高さ26mm
重量320g(本体のみ)
動作環境温度0~40度、湿度10~85%(結露なきこと)
伝送速度1000Mbps/100Mbps/10Mbps
MACアドレス件数約4000件
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あとがき

今回はネットワーク機器のスイッチングハブのお話をさせて頂きました。

なるべく専門的な用語や数値、あまり主流ではない機能の話は省いて書いたつもりです。

結論としては難しく考えすにLANポートの増設機と考えれば問題はありません。

「最近LANポートの数が足りていないなー」

「LANポートが増やせるなら、あの機器を購入してみよう。」

そのような事が頭に浮かんだら一度、スイッチングハブの購入を検討してみるといいのかもしれませんね。

最後になりますが、検証のため再訪問の出張料金や今回は代替機の費用は頂いておりませんので、一応報告しておきます。

それでは、お疲れ様でした!

ご注意

記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。

ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。

この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。