Officeを起動する度に「Microsoftはお客様のプライバシーを尊重しています」と出る!

こんにちは! イマジネットPCサポートの橋崎です。

今回はいつもお世話になっている奈良市内のお客様からのお問い合わせです。

実は2~3日前、タイトルにもあるような表示が出るとお電話でお問い合わせを受けました。

その時は解決したと思いましたが、再度Outlookを起動させるとこの表示が繰り返し表示されて消す事ができません。

一体どういう事なのでしょうか!

状態を確認

症状は突然現れ、お客様はいつも通りメールを確認するためにOutlookを起動しました。勿論、お客様自身で何か設定を変更したような記憶はありません。

まず最初にOutlookの手前に「Microsoftはお客様のプライバシーを尊重しています」と出ます。

次に「一緒に進歩する」と案内が表示されて以下が問われていました。

  • オプションのデータを送信
  • オプションのデータを送信しない

今回は「オプションのデータを送信しない」を選択

その次に「Microsoft製品のオファーと割引をパーソナライズしますか?」と表示されて以下が問われていました。

  • パーソナライズする
  • パーソナライズしない

今回は「パーソナライズしない」を選択

最後に「エクスペリエンスの強化」と表示されて「完了」ボタンを選択すると表示は消えOutlookが使用出来るようになりました。

通常であればこれで終了となるはずですが、ここから問題が発生しました。

およそ検討は付くと思いますが、そうです。

この表示が次回Outlookを起動したときにも再度、表示されてしまいます。そしてこの表示はOutlookだけではなくExcelやWordつまりOfficeアプリを起動する度に表示を繰り返します。

項目の答えを「オプションのデータを送信する」「パーソナライズする」と変更しても結果は同じでした。

これって そもそも何なんでしょうね?

「Microsoftはお客様のプライバシーを尊重しています」って何?

皆さんのパソコンに表示されているものが全てそうだと言う保証はできませんが、これは基本的に「Microsoftからの公式」のお知らせなので問題はなさそうです。

公式サイトにもこのような説明があります。

Microsoft公式→「Officeの使用方法に基づくパーソナライズされたオファーと割引」

オプションデータの送信

お断り

内容についてはあくまで当店の認識で公式のものではないので相違がある事をお断りしておきます。

オプションデータとはパソコンでのOffice使用状況の事だと思います。

そのデータを送りますか?

送りませんか?

と、問われているのでしょう。

1つ目の表示にはこのように記されています。

画像が粗いので引用します。

データをOfficeに委ねる場合でも、そのデータの所有者はユーザーのままです。

必須の診断データ
Microsoftでは、Ofiiceがインストールされているデバイスで、Officeのセキュリティ、最新の状態、適切な動作を維持するために必須の診断データを収集しています。このデータはOfficeの基本機能に関連していて、ユーザーの名前、ファイルの内容、Officeとは無関係なアプリに関する情報は含まれません。

Microsoft,Officeの起動からの表示より

送信の有無は皆さんの判断でよいと思います。

しかし、いきなりよくわからない横文字で聞かれても普通は「何のこっちゃ」となりますから当店ではお客様からのお問い合わせがあった場合には基本的に「送信しない」を選択して頂いています。

Microsoft製品のオファーと割引をパーソナライズしますか?

こちらの内容は個人情報をMicrosoft製品の広告表示に活用してもよいかの確認です。

これも推測ですが、個人情報はMicrosoftアカウントに設定している情報が元になるのでしょうかね?

つまりあなたに合った(つまり個別)の広告を表示させる目的なのでしょうね。

こちらもオプションデータと同じで、基本どちらでもよいですが、お問い合わせに対しては「パーソナライズしない」を選択して頂いています。

内容自体は特に問題がありそうな感じではありありませんが、いかんせんOfficeアプリを開く度に毎回同じ内容を聞かれたのではウンザリします。何とか消す事はできないのでしょうか?

Officeのバージョンが365になっている!

お客様のパソコンは当店が初期セットアップしました。

勿論、パソコンを代行で購入してOfficeのセットアップやライセンス認証、いわゆる初期設定は当店が行っています。

確かOfficeのバージョンは2016でしたが、現在365に表面上はなっているようです。

しかも初期設定時にはOfficeライセンス認証のためサインインしていましたが、直後にサインアウトしています。

しかし現在はサインインしている状態です。

アカウント情報はこのようになっており、バージョンは365になっています。アカウントエラーが発生しているのでこの当たりが原因ではないかと思います。

バージョン情報も確認すると2016となっており、表面上は365ですが、中身は2016です。つまりサブスクではなく永続ライセンスとなります。

勝手にOfficeが表面上バージョン365になっている症状は珍しい事ではありません。ネットで調べて見るとWindows更新後に勝手に変更されていたと言う記事が山ほど出てきます。

ほとんどの場合は今回のように表面上だけ365で中身は以前のバージョンである事がほとんどです。その場合はある意味問題はありませんが、実はそのようなパターンばかりではありません。

実例ですが、永続ライセンスのOffice2013がサブスクの365に変更されてしまった件がありました。お客様は問題ないだろうと365のまま使用していましたが、ある日突然ライセンスが切れて使用できなくなりました。

そこで当店にお問い合わせ頂き、当店からMicrosoftのライセンス認証へ電話で問い合わせしたのですが、回答はこのような内容でした。

「何らかの理由で2013の永続ライセンスがサブスクの365に書き換わってしまったのだと思われます。対処方法はOffice365を削除してOffice2013をインストールしてください。」と、言うものでした。

確かにこの作業で元のOfficeが使用できるようにはなりましたが、何かスッキリしませんね!

ご注意

Microsoft365を削除する時にOutlook等のアカウント情報が削除される事でメッセージやアドレス帳等もアプリと同時に削除されるおそれがあります。そのような注意点はこの記事では触れませんので、申し訳ありませんが、お調べ下さい。

話がそれてしまいますが、このような場合バージョン情報を確認する事で永続ライセンスかどうか判断できます。

確認方法はOfficeアプリを開きファイル→アカウント→〇〇のバージョン情報から確認できます。

このバージョンが365となっているとサブスク契約になっている可能性があります。

対応方法は365の削除から元のOfficeをインストールだと思いますが、調べると元のOfficeがそのまま残っている場合もあるようですね!

その場合は365を選択せずに元のOfficeを起動させればよいと思いますが、当店が対応したパソコンでは元のOfficeは見当たりませんでした。

今回の対処方法

先ほど、アカウントエラーが発生している事をお伝えしました。

これですね!

この当たりが原因では・・・と、当たりを付けました。

このアカウントエラーはMicrosoftアカウントでサインインしていない場合やサインインしていても何らかの理由で表示されるようです。

基本的には再度Microsoftアカウントでサインインする事で解消されます。

今回はサインインしている状態ですが、一度サインアウトしてみましょう。

すると何度も表示されていた「Microsoftはお客様のプライバシーを尊重しています」は一切表示されなくなりました。

本来はサインイン情報の修正をするべきだろうと思いましたが、お客様自身2016から勝手に365に変更されている事や記憶にないのにサインインしている状態、更にいきなり今回の症状が出た事に不信感があり、Officeが使用できるのならサインアウトの状態でよいと言う事でした。

その気持ちわかります。

今回はこれで以上です。

お疲れ様でした!

ご注意

記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。

ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。

この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。