モニターが真っ暗になり、再度表示される。
こんにちは! イマジネットPCサポートの橋崎です。
今回もお客様から頂いたお問い合わせをご紹介したいと思います。
モニターが真っ黒になり、再表示される。
お問い合わせ頂いた内容はパソコン使用中にモニターが真っ黒になり、再表示されると言う事です。
頻度は、頻繁ではありませんが、最近発生するようになったと言う事です。
よくあるトラブルにパソコンを起動させてもモニターが真っ暗でマウスポイントだけが表示されると言うものではありません。
事務所で使用している7台中2台にその症状が出ています。パソコンの形状はディスクトップパソコンでモニターとパソコン本体が分かれているタイプです。
ちなみに真っ暗なときのモニター電源ランプ状態までは確認できていないようでした。
繰り返しになりますが発生頻度も頻繁ではなく、症状が発生しても基本的にはすぐに再表示されるので、仕事に支障はないのですが、故障の前兆ではないかと心配されています。
以前にも同じような内容の記事を書いています。
実は以前にも今回とほぼ同じ症状の記事を書いています。
その時の対処はディスプレイアダプタードライバの更新です。
以前の記事でもそうでしたが、実際の症状を当店は確認できておりません。
したがって今回もある程度あたりを付けての予防処置となる事をご了承ください。
チェックする項目
今回の症状が発生する原因になっていると思われる項目は以下の通りです。
- モニター本体の故障
- パソコン本体の故障
- パソコンとモニターの接続不具合や接触不良
- ディスプレイアダプタードライブの不調
- モニター電源オフの時間設定の誤作動
- スクリーンセーバー設定の誤作動
モニター・パソコンの故障
機器に故障が発生していれば今回のような症状が出てもおかしくはありません。
パソコンは問題なく動作していますが、一応ログなどを確認します。
結果、異常を表すログは確認できませんでした。
モニターは診断するものがないので何とも言えませんが、表示などにチラつきなどはありません。使用年数も1台は2年ほど、もう1台は3年ほどで勿論、一日の使用時間も考慮する必要がありますが、極端に使用年数が長い訳でもありません。
パソコンとモニターの接続不具合や接触不良
パソコンとモニターはHDMIケーブルで接続しています。
その他は電源ケーブルが接続されています。
見た目ではケーブルが抜けている様子もなく劣化や欠損しているようにも見えません。ねんのため一度抜いて再度装着しておきます。
ディスプレイアダプタードライバの不調
ドライバが不調であれば今回の症状が出る可能性はあります。
確認すると両方ともに正常に動作しているようですが、再セットアップを実行しておきます。
ごめんなさい。
再セットアップの前にドライバが最近版に更新されている事を確認する必要がある事を付け足しておきます。
今回は2台ともに最新版に更新されていました。
今回はオンボードタイプのディスプレイアダプターなのでデバイスマネージャーからの操作です。拡張性のグラッフィックカードをご使用の方はマニュアルを参照して下さい。
オンボードの方法は以前の記事に掲載しています。
目次より「ディスプレイドライバの再セットアップ」を参照してください。
モニター電源オフの時間設定・スクリーンセーバー設定の誤作動
いまさら説明する事もないでしょうが、一応ご説明しておきます。
モニター電源オフの時間設定
パソコンの操作を一定時間行わないとモニターの電源が自動でオフになる設定です。したがってパソコン操作を続けていると発動する事はありません。
この設定はパソコンで行います。
発動する時間は任意で設定できます。
スクリーンセーバー
パソコンの操作を一定時間行わないとモニターの表示が自動で変更される仕組みです。変更の中身は画像やイラストが様々なパターンで出現して動作を繰り返します。
したがってパソコン操作を続けていると発動する事はありません。
また、表示する画像やイラストは好きなものを指定する事もできます。
この設定はパソコンで行います。
発動する時間は任意で設定できます。
これらの設定が誤動作を起こせば今回の症状が発生するかも知れませんが、2台とも設定されていませんでした。
とりあえずはこれで様子を見て頂きましょうと一旦、作業を終了しようと思いましたが・・・
放電作業をわすれています。
この記事を書いている日は2024年1月26日です。
真冬ですね。
しかも週半ばから全国的に大寒波が襲来して日本中に大雪を降らせています。気温は室内の温度計で暖房を付ける前ですが、作業当日の昨日は7度でした。
日頃は12度前後なのでいかに冷え込んでいるのかわかります。
大阪でこれですから北国は大変でしょうね。
ちなみに湿度は35%でこれも非常に低い状態です。
そうです。
湿度が低い時に注意しなくてはいけない重要な事を忘れていました。
それは「静電気」です。
静電気は精密機械に誤作動などのトラブルを発生させます。したがって今回の症状の原因になっていてもおかしくはありません。
よくよく考えてみれば2台同じタイミングで同じ症状が発生している点でも原因が共通している可能性もありますね。
では、早速放電作業を行います。
ディスクトップパソコンの放電作業
※ノートパソコンの放電作業はこの通りではありません。
放電作業は難しい事ではありません。
パソコンのシャットダウンは完全シャットダウンを行います。
キーボード「Shift」キーを押しながらシャットダウンします。
パソコンの電源が切れたらコンセントから電源ケーブルを外して5分ほど放置します。
同じ様にモニターのコンセントも抜いておきます。
パソコンの内部清掃
今回は放電作業だけでなくパソコンの内部清掃も行いました。
実はパソコン内部にたまったホコリに静電気が帯電するからです。
勿論、それは誤作動の原因になるので今回は内部のホコリもきれいにしました。
内部清掃する事で放電作業にもなります。
あとがき
今回はパソコンモニターが真っ暗になる現象を考えてみました。
再度、お断りしておきますが、今回は現象の発生も確認できていません。したがって対応処理して現象が治まった事も確認できていません。
現段階では考えられるトラブルに対しての対応だけなので、これで症状が改善する事は保証はできません。
お客様にもこの事はご案内して様子を見て頂くようにお願いしております。
追記:作業終了後2週間ほど経過した時点では2台ともに再発はしていませんでした。
それでは、お疲れ様でした。
ご注意
記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。
ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。
この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。
大阪府八尾市を拠点に大阪府・奈良県・京都府南部を中心にパソコン出張サポートを20年近く自営で行っています。パソコン・周辺機器のトラブルやご相談はお気軽にお問い合わせください。
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