メーカーロゴで止まる!パソコンが起動しない時にとりあえず試してみる方法!

本日ご紹介する作業は冬ならではの内容です。
ご依頼は1月4日の仕事始めに東大阪のお客様からご連絡がありました。
お問い合わせ内容
パソコンの電源を入れてもメーカーのロゴから次に進まない!
その状態から電源を切り、何度か再起動を試してみても起動してくれない。
初出勤からお困りです。
早速訪問致しました。
パソコンが起動しない原因は様々です。
起動しない原因は大きく分けて3種類です。
- ハードのトラブル
- ソフトのトラブル
- 人的トラブル
ハードのトラブル
パソコンも機械なので掃除機のように昨日まで使えていたのに急に使えなくなる事もあります。
掃除機の場合モーターが壊れるようにパソコンもデータが保存されているハードディスクの故障で起動しない事もあり、ひどい場合は「カッコン!カッコン」と異音がする事もあります。
当店の依頼件数が多い故障順は、ハードディスク・マザーボード・電源ユニットの順番でしょうか!
あとメインメモリも多いですね!
周辺機器の故障で起動しない事もあります。特に外付けハードディスクの故障が多いかな。
そんな感じです。
パソコン内部にはこのような機器があります。※これが全てではありません。
ハードディスク
実際のハードディスクは内部を見る事は出来ません。

マザーボード
パソコンの基本となる機器です。このボードにハードディスクやメインメモリ、CPU等を設置してパソコンが動作します。あとで話に出るBIOSはこのマザーボードに記憶されています。

電源ユニット
マザーボードやハードディスク等に電気を供給する機器です。コンセントと接続します。

ソフトのトラブル
Windowsを起動するためのプログラムが何らかの原因でハードディスクから読み込めなくなり起動しなくなる事があります。
例えば
- ウイルス感染して起動プログラムを削除または書き換えられた。
- 強制終了などで起動プログラムが損傷して読み込み出来なくなった。
- 内蔵機器(グラフィックカード等)のトライバインストールやドライバアップデートを失敗、またはドライバの不具合でも状況により起動出来なくなる。
ハード・ソフトと分けましたが、基本的にはハードとソフトは密接に関連しトラブルを発生させている場合が多くあります。
人的トラブル
実はですね!
これが原因の場合も結構あるんですよ!
代表的な事例が
- コンセントが抜けていた。
- フロッピーディスクを入れたまま電源を入れた。(古くてすいません)
コンセントが抜けていた事は冗談抜きで結構あります。
これはしょうがない時もあります。
抜けると書きましたが、緩んでいた場合もありパッと見た感じでは分からないです。特に会社では複数台のパソコン、それに色々な機器があってコンセントはタコ足配線になっている事も多いですしね。おまけにデスクの間に押し込んでいるので中々確認できません!
古い話ですが、2つ目のフロッピーディスクは40代以上の方であれば一度は経験があるのではないでしょうか?
なつかしいですね!
では話をサポートに戻しましょうか
症状の確認
訪問して症状を確認します。
とりあえず電源投入です。
電源は入るので電源ユニットの故障ではなさそうです。
メーカーロゴの状態から次に進みません

しばらく待ちますが全然ダメです。
BIOSが起動するか確認
DELLの場合BIOSを起動させるのはメーカーロゴが表示されている状態で「F2」を押します。かなり分かりにくいですが、上の画像右隅に案内が表示されています。
BIOSは起動するので、今のところ断定は出来ませんがマザーボードも大丈夫そうです。
BIOSってナニ?
上の「ハードのトラブル」でもふれましたが、ここで簡単にBIOSについて解説します。
パソコンに電源を投入すると
- 電源ユニットからパソコン内部に電気が供給される
- マザーボードを中心に各機器(ハードディスク等)に電気が通ります。
- マザーボードに記憶されているBIOSが起動して各機器が認識されて
- その後ハードディスク内のOS(Windows)が起動してパソコンが使用出来るようになります。
簡単ですが、このようなプロセスでパソコンは使用出来るようになります。
BIOSとは機器(ハードディスクやメインメモリ等)とOS(Windows)の橋渡し的な存在です。
BIOSの上にOS(Windows)があり、イメージとしてはこんな感じですね!

メーカーロゴで止まりパソコンが起動しない時に試す事
ご確認下さい。
今回ご紹介する作業が、全ての起動不良を解消する方法ではありません。
しかし内容は超簡単なので誰にでも出来ます。
当店でもこの内容で解消できている事も多く試してみる価値はありますよ!
今回ご紹介する内容はパソコン本体とモニターが分かれているタイプです。
周辺機器の取外し

今回は電源が入り、BIOSも起動しますのでパソコンに接続されている周辺機器を取り外します。
周辺機器とはUSB等で接続されている機器を言います。
例えばUSBフラッシュメモリ・USBで接続されているプリンターも含めすべて外します。LANケーブルやUSB以外のインターフェースも含みます。
良く聞かれるのがマウス・キーボードも外すのか?
これは操作する必要があるので外せないのですが、できれば予備等があれば交換した方がよいです。
なければ仕方がないですが、会社等であれば隣のパソコンから借りてもよいでしょう!
あまりマウス・キーボードの故障はありませんが、念のためにです。
今回はこの処理では起動しませんでした。
スマホで写真を撮りましょう!
パソコンによっては複数USBに機器が取り付けられている場合もあると思うので、取り外す前に接続している様子をスマホなどで撮影しておいて、どこに何が接続されていたのか分かるようにしておきましょう!
放電作業

放電作業と書いたので難しい事と思うかも知れませんが、そんな事はありません。
パソコンを日常使用しているとパソコン内部に電気が滞る事があります。
特に今の寒い時期は空気が乾燥するので静電気が発生しやすいのか、この時期は今回の様なトラブルが多いイメージです。
1.放電方法はパソコンの背後からコンセントを抜きます。
下画像の矢印の箇所に通電している事を記すランプが緑色に点灯しています。その横にコンセントがあります。

2.コンセントを抜き30秒ほどで通電ランプが消灯します。
この状態で5分ほど放置します。

再度コンセントを接続して起動します。
無事起動出来ました。
ログを確認してもその他は問題なさそうです。
ノートパソコンの放電作業
ノートパソコンの場合は2通りに分かれます。
- バッテリーが外せるタイプ
- バッテリーが外せないタイプ
外せるタイプは今回ご紹介した作業にバッテリーを外す事を加えるだけですが、最近のノートパソコンの多くは外せないタイプです。
外せないタイプはメーカーや機種により作業が異なる場合もあります。
それに付け加えて内蔵バッテリーの取外しも必要になる場合もあるので今回の記事では詳しく書きません。また作業がありましたら記事にしたいと思います。
まとめ
どうだったでしょうか?
簡単すぎて拍子抜けしたのではないでしょうか?
しかしたまたまこの記事を読んでいて、同じ状況になり社内でサクッと簡単にトラブル解消させれば
あなたはヒーローになれますよ!
ではまた
ご注意
記事内容についてのご質問の受付は時間が取れませんので行っておりません。
ご自身が使用しているパソコンの状態・環境により、同じような症状であっても同じとは限りません。したがって記事に書かれている内容を行う事で必ずトラブルが解消されるとは限りません。またこの記事を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。作業された場合での損害や障害が発生しても当店は一切責任は負いませんのでご了承下さい。
この記事の内容は投稿日時点での内容です。時期によっては仕様などの変更により、この記事のとおりではない場合もございます。

大阪府八尾市を拠点に大阪府・奈良県・京都府南部を中心にパソコン出張サポートを20年近く自営で行っています。パソコン・周辺機器のトラブルやご相談はお気軽にお問い合わせください。
詳しくはこちらから